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12.42025
ラッピングで使える「ちょうちょ飾り」
今回はすぐに試せる「ちょうちょ飾り」の作り方と使い方を、写真とステップごとにわかりやすくまとめました。小さな端切れ紙を3枚重ねるだけで、ギフトラッピングやインテリアにぴったりの可愛い蝶を作ることができます。この記事では材料選び、色合わせ、切り方、のりの付け方、重ね方、活用アイデア、応用テクニックまでくわしく説明します。

用意するもの
まずは材料を揃えましょう。必要なのはシンプルで、手元にある端切れ紙で十分に作れます。
- 紙(はぎれ、あまり紙)12cm角程度 × 3枚:できれば厚紙と薄紙を組み合わせると表情が出ます。
- はさみ:蝶の形を切るために必要です。切れ味の良いものを使うと仕上がりがきれいになります。
- 木工用ボンド(速乾性でないものでも可)または両面テープ:接着用。のりを塗る箇所は最小限にします。
- 針金や糸、竹串、リボンなど:飾るための紐や取り付け具。
- (任意)東京リボンパピエ-ルなどの細い紐を装飾用に、またラインストーンなど小物
動画で使った和紙の組み合わせ例(参考):
- 緑系:Ori緑いろ紙 + さみだれ白 + 七宝 わかなえ
- 桃系:七宝抄合 あけぼの + 細雪サーモン + シルティ雲竜もも
- 青系:七宝 ひすい + レーヨン雲竜うすあさぎ + Ori青緑
- 黄系:お菓子の色 みかん + 浮雲 たんぽぽ + Ori 白

色と紙質の選び方:組み合わせで無限の表情をつくる
あなたがこの蝶を作るとき、一番楽しいのは紙の組み合わせ選びです。和紙は色の重なりや透け感、厚みで全く違う表情を見せます。次のポイントを参考にしてみてください。
1. 色のトーンを揃える(または対比させる)
同系色でまとめると落ち着いた上品な蝶になります。反対に、コントラストがはっきりする色同士(例えば濃い青と薄いグレー、鮮やかな桃色と白)を組み合わせるとアクセントが効きます。動画では「暖色/寒色」という言い回しで色のイメージを紹介していますが、あなたの好みで自由に選んでください。
2. 厚みを混ぜる
厚手の紙(繊維がっしりした和紙)と薄手の紙(透け感のある雲竜紙など)を混ぜると、重ねたときに奥行きが出て「羽がはためいている」ような効果が出ます。厚い紙を内側、薄い紙を外側にするとふんわりした印象になります。
3. 模様の向きやエッジのデザインを考える
紙の柄やエッジの切り方を工夫すると、羽の模様が自然に見えます。羽のフチをギザギザにする、波形に切る、丸みを帯びたラインにするなどでバリエーションを楽しんでください。

ステップ1:紙の準備と切り方(閉じた羽を想定)
まず3枚の紙を重ねて半分に折ります。ポイントは「蝶の羽を閉じた状態」を想定して、折った状態で外側の形を切ることです。
- 3枚をキレイに揃えて重ねる(同じ向きに揃える)
- 重ねたまま半分に折る(中心が蝶の腹になります)
- 折った片側に羽の輪郭を描くか、ハサミで直接切る(飛んでいる蝶ではなく、閉じた羽の形をイメージしてください)
- 切り終えたら広げると両側対称の蝶の形になります
切るときのコツ:大きさや羽の形は自由です。今回の目安は12cm角の紙を使ったときにちょうど良い小ぶりなサイズ。羽の輪郭は、丸みを帯びたデザインにすると優しい印象になります。

ステップ2:折りジワとのり付け位置(ポイントは“最小限ののり”)
切り終えたら、折りジワの位置を確認します。動画では「ここだけにのりを付ける」といった指示がありましたが、要点はのりを付けすぎないことです。のりを付けすぎると羽がべたっとつぶれてしまい、立体感が失われます。
- 折り目(中央の腹部分)に沿って軽く折りジワをつける
- のりは中央の折れ線付近、羽が重なる部分のごく一部にだけ付ける(両端いっぱいに塗らない)
- のりを塗るときは薄く、指やへらで広げすぎない
動画で示しているのりの付け方を真似するなら、折り筋のそばにだけ細く塗るイメージです。これでパーツがほどよく固定され、羽の間に隙間が残り立体感が出ます。

ステップ3:3枚を重ねて貼り合わせる(立体化のコツ)
3枚を重ね合わせる順序や貼り方で仕上がりが変わります。次の手順を参考にしてください。
- 下に厚めの紙を置き、その上に中厚・薄手の紙を重ねると奥行きが出ます。
- 先ほどの折り目付近にだけのりを付け、3枚を重ねて貼り合わせます。
- 貼り合わせたら、下側(腹側)をしっかり押さえて固定します。
- のりが乾くまで数分〜数十分待ちます。完全に硬化するまでは優しく扱うこと。
ポイントは「底部をしっかり付ける」こと。動画でも「底の部分をしっかりここに接着」と伝えられていました。底部を固定することで、羽の先が浮き上がりやすくなり、軽やかな羽ばたき感が生まれます。

乾燥後の仕上げ:表裏の確認と微調整
のりが乾いたら、表裏の見え方を確認します。乾燥前よりも羽に自然な曲線が出て、立体感が増しているはずです。
- 前面の羽の端を軽く持ち上げて、ふんわりとした角度をつける
- 必要なら裏側に小さく切った両面テープを足して補強する(見えない位置に)
- アンテナが欲しい場合は細いワイヤーや糸で小さな触角をつけると可愛くなりますが、なくても十分蝶らしく見えます
動画では「触角がなくても画像を見れば蝶だとわかる」と説明されています。あなたも最初はシンプルに仕上げ、慣れてきたら触角やビーズを足してみてください。

エッジのバリエーションと模様づけ
羽のエッジを変えるだけで印象ががらりと変わります。試してみると面白いアイデアをいくつか紹介します。
- フチをギザギザに切る:ポップで可愛い印象になります。
- 波型に切る:柔らかい印象、和風のラッピングに合いやすい。
- 羽先を細く尖らせる:スタイリッシュでクールな雰囲気。
- 内側に模様を重ねる:小さな切れ端を貼ってポイントにする。
薄い紙を上にして、模様の透け感を生かすと複雑な色の混ざり合いが生まれて華やかになります。動画では「羽の縁を選ぶことで蝶の羽模様ができる」と解説されています。あなたも色々組み合わせてお気に入りの一枚を作ってください。

使い方アイデア:ラッピングやインテリアでの活用法
このちょうちょ飾りは応用範囲が広く、贈り物のラッピング以外にも部屋の飾りつけやアクセサリーとして使えます。いくつか具体例を紹介します。
ギフトラッピングのアクセント
- 包装紙の上に両面テープで貼り付けるだけで、一気に華やかになります。
- リボンに糸で結び付ければ動きのある飾りになります。
- ギフトタグやカードの隅に付けて、開ける楽しみをプラス。
インテリア小物として
- 複数作ってガーランドにする:糸に等間隔で付けて窓辺や壁飾りに。
- コルクボードやフレームに数匹飾る:和紙の質感がインテリアに馴染みます。
- ブーケや花瓶のリボンに差す:ブーケのアクセントになります。
アクセサリー・ラッピングの応用
- コサージュ風にしてブローチピンを付ければ、服飾用のアクセントにも。
- 小さな箱に乗せて贈り物の目印にする。
どの使い方でも、のりやテープは目立たない位置に使うのがポイントです。両面テープなら簡単に貼ってはがせるため、ギフトの仕上げに重宝します。

よくある失敗とその対処法
初めて作るときに起きやすいミスと、簡単な解決策を紹介します。
のりを付けすぎて羽が潰れる
対処:のりは薄く、必要な箇所だけに。乾く前に羽の形を整えると戻りやすいです。両面テープを使うと調整しやすい場合もあります。
切り口がガタガタで見栄えが悪い
対処:ハサミの切れ味を確認し、ゆっくり切る。ハサミで直接切るより、軽く鉛筆で輪郭を描いた紙を一緒に折ってその上から切ると形が安定します。
重ねたときに柄がずれてしまう
対処:重ねる前にピンセットや指で端をきっちり揃えてから、折り目付近を軽く仮止めする。目立たない位置にクリップで止めておくと作業しやすいです。
小さく作る・触角を省く・異素材の組み合わせ
あなたの好みや用途に合わせて自由にアレンジできます。以下はおすすめのバリエーションです。
- もっと小さく作る:6〜8cm角でミニ蝶を作ればアクセサリー感覚に。
- 触角を付けない:省略しても蝶の形が明確なら十分かわいい。
- 布や薄いフェルトを混ぜる:和紙と布の組み合わせで異素材ミックスのモダンな雰囲気に。
- ビーズや金箔を一部に貼る:高級感を出したいときに有効。
- 竹串に刺して立体的なピックにする:ブーケやスイーツの飾りに最適。

動画で紹介された和紙やリボンは、土佐和紙のLadyRisaオンラインストアで購入できます。気に入った組み合わせをそのまま揃えてレッスンを受けることもできるので、あなたが初めて試すときに便利です。
メールでの問い合わせも可能です。紙の種類や作り方でわからないことがあれば、販売元に相談してみてください。

ワンポイントアドバイス
最後に、作業をより快適にするためのちょっとしたコツをいくつかお伝えします。
- 作業スペースを平らで清潔に保つ:細かい紙片が作業の邪魔にならないように。
- 最初は同じ色・サイズで3〜5個ほど作る練習をする:慣れるほど短時間で美しく仕上がります。
- のりは少量ずつ試す:初めての紙質ならティッシュで付け量を調整してから使う。
- 複数の羽を作って比較する:縁の処理や重ね順で見え方が変わることを体感してください。
あなたらしい蝶を作って贈り物に個性を
12cm角ほどの端切れ紙を3枚重ねるだけで、小さくて愛らしい「ちょうちょ飾り」が完成します。のりは控えめに、厚みや色の組み合わせで表情を作るのが成功の秘訣です。ラッピングのアクセントやインテリアのワンポイントとして、またアクセサリーの素材としても幅広く使えます。まずは一つ作ってみて、色やエッジの変化で何通りも楽しんでください。
もし気に入ったら、和紙やリボン類をまとめてそろえられるショップで材料を揃え、いろいろな色と紙質でたくさん作ってみてください。あなたの贈る想いを、ちょっとした手作りの飾りが伝えてくれます。
作り方や紙選びで迷ったら、遠慮なく試行錯誤してください。失敗も含めて素材の個性を知ることが上達の近道です。では、素敵なちょうちょ飾りを作って、贈り物や暮らしに彩りを添えてくださいね。






