BLOG
12.112025
応用リボン「2色の組み合わせリボン」のかけ方
今回は「2色の組み合わせリボン」の応用テクニックをじっくりご紹介します。シンプルな包みでも、2色のコットンリボンを組み合わせるだけでぐっと表情が出て、かわいくておしゃれなラッピングになります。この記事では材料の準備から結び方の手順、仕上げのコツ、アレンジ例まで丁寧に解説します。一緒に練習して、ラッピングの達人になりましょう。

この記事の目次
- 用意するもの(素材と道具)
- 完成イメージと色合わせのコツ
- 作り方:工程を写真付きでステップバイステップ
- 仕上げのコツ(幅の整え方・裏側の見せ方)
- 応用・アレンジアイデア(横掛け・縦掛け・色の意味づけ)
- よくある失敗とその直し方
- 練習課題とまとめ
用意するもの
- リボン:東京リボン/コットンリボンプレーン 13mm幅(コットンのプレーンタイプ)。今回使った色は「161 モーヴピンク」と「713 バニラピンク」。
- 箱:あらかじめ包んだ箱(今回はベージュの箱を使用)。
- 長さの目安:箱幅を2周分で必要な長さ(今回の箱では約1m)。
- 道具:はさみ(切り口はピンキングはさみがおすすめ。切り口をギザギザにするとほつれを目立たなくできます)。

完成イメージと色合わせのコツ
このリボンの狙いは「二色のコントラストで優しい表情を出すこと」です。今回の組み合わせは同系のピンク同士(やや紫がかったモーヴピンクと、柔らかいバニラピンク)でまとめています。近しい色相を合わせると統一感が出て、微妙な色差が上品に見えます。
- 同系色の組み合わせ:優しい雰囲気。カジュアルなギフトやブライダルの引き出物にも。
- 補色に近い組み合わせ(例:グリーン×ピンク):メリハリが出てよりモダンに。
- 素材感も大事:コットンリボンはマットで温かみがあるので、和紙や手作り感のあるラッピングと相性抜群。
パッと思いつくテーマを決めてリボンの色を選ぶと作業が進めやすいです。今回私は「飲み物(ジュース)をイメージ」して、淡い水色やストロベリーの印象のピンクと、カフェオレのようなバニラピンクで表現しました。ギフトの中身や贈る相手をイメージして色を決めると、よりストーリー性が出ます。

作り方:工程を写真付きでステップバイステップ
ここからは実際の手順です。初心者でもわかるようにゆっくり進めます。横掛け(リボンを横方向にかける)で説明しますが、縦掛けや十字掛けに応用可能です。
準備:長さを揃える
- 箱をあらかじめラッピングしておきます(今回は画面で既に包んでいたベージュの箱)。
- リボンA(モーヴピンク)を箱の周りに希望の向き(今回は横掛け)で約2周巻き付け、少し余裕を持ってカットします。目安は箱幅の2周分で、今回約1mです。
- リボンB(バニラピンク)も同じ長さに合わせてカットします。長さを揃えることで後の結びが綺麗になります。

工程1:まず1色目で仮結び
- リボンAを箱の表側で結びます。中心をしっかりと決めて、片方を上から引き出すようにして結びます(動画では「中心から引き出して上から結ぶ」と説明しています)。
- ここは仮結びの段階なので強く締めすぎず、あとで調整できるように少しゆとりを残すのがコツです。
- 最初の結び目(第一のリボン)が形になったら、結び目の位置をどこにするか決めます。今回私は中心少し寄せた位置に置きました。

工程2:二色目を重ねて結ぶ
- リボンBを箱の裏側から前に回し、リボンAの上に重ねます。裏側で交差して十字にする形になります(これが後ろ姿で可愛いポイントです)。
- リボンBも表で結びます。ここで“重ね結び”をすることで二色が並んだ立体的なボウ(リボン結び)になります。
- 結ぶときは、片方のリボンが引っ張られて形が崩れないように、中心に向かってしっかりと締めます。最初に結んだリボンが少し緩い場合は、この段階で微調整しておきます。

工程3:形を整え、もう一度しっかり締める
- 最初に作ったボウが少し緩いと感じたら、中心部分をもう一度締め直します。動画でも「もう一度きつく結ぶ」と説明している通りです。
- 左右の輪(ループ)の大きさを揃え、リボンの幅を意識して形を整えます。最初は狭い位置で結んでおいてから、あとで広げると安定します。
- 余分な端をピンキングはさみでカットして、ほつれ防止と見た目の美しさをキープします。

工程4:ふんわり感の出し方(広げ方・“つぶし”)
リボンは結んだだけだと平たく見えがちですが、少し触って輪を広げたり、指先で“つぶす”ように形を整えると立体感が出ます。ここでのコツは次の通りです。
- 一度ループの狭い位置で結び、最後に左右の輪を均等に広げてボリュームを出す。
- リボンの幅が狭い場合は、結び目の近くを軽くつぶして輪の広がりを出すとしっかり止まります。
- 裏側はリボンが十字に交差しているので、裏から見ても可愛くなるように意識しましょう。

仕上げのコツ:幅の揃え方と裏側の見せ方
最後にちょっとした見栄えアップのポイントです。リボンを2色使うと裏側もきれいに見せることができます。ここを意識するだけでプロっぽく仕上がります。
- 幅の揃え方:結び目の上下でリボンの幅をそろえると全体に統一感が出ます。まずは狭い位置で結んでから、外側へむけてループを広げるようにすると簡単に揃います。
- 裏側の十字見せ:リボンを箱に回したときに裏側で十字になるように配置すると、箱の裏から見た時も丁寧な印象になります。プレゼントを持ち替えた時に見える箇所なので重要です。
- 切り口の処理:ピンキングはさみ(ギザ刃)はリボンのほつれを目立たなくします。切り口をそのまま見せる場合は特におすすめです。

アレンジアイデア
この二色リボンは基本を押さえればさまざまに応用できます。ここではいくつかのアイデアを挙げます。
色テーマで遊ぶ
- 「季節」をテーマに:春なら桜色×ペールグリーン、冬なら深みのある赤×ゴールドなど。
- 「中身」に合わせる:スイーツならパステル系、コーヒー関連ならベージュ系とブラウン系の組み合わせ。
- ストーリー性を持たせる:今回のように「ジュース(小さな苺)+カフェオレ」など、色から中身を想像させる楽しさも。
結び方のバリエーション
- 縦掛けにしてから二色でボウを作ると、また違った印象になります。
- 十字掛け(箱の上下で二色を交差)にして中央にボウを置くと、きっちりした印象に。
- リボンの幅を変えて太い×細いで組み合わせると、より立体感が出ます。
装飾の追加
- ミニ葉っぱやタグを結び目に入れると、ギフト感が増します。
- ワイヤー入りのリボンを使えば形を固定しやすく、立体的な飾りを長時間維持できます。

よくある失敗とその直し方
練習していると誰でも通る道です。代表的なトラブルと対処法をまとめました。
- 結び目が緩い:→ 中心をもう一度しっかり締める。両手で交互に引いて均等に締めると形が崩れません。
- ループの大きさがアンバランス:→ 片方だけ引っ張られている場合は、結び目を一旦緩めてループの長さを揃え直す。
- リボンの端がほつれる:→ ピンキングはさみでギザギザにカットする。手元に無ければ接着剤を少量つけてほつれ止めをする方法もありますが、見た目が変わるので注意。
- 色のバランスが悪い:→ 片方の色が強すぎると感じたら、端を少し短く切るか、輪の大きさを小さくして主役色を抑える。
道具のおすすめ
プロっぽい仕上がりを目指すなら、次の道具を揃えるのがおすすめです。
- ピンキングはさみ:切り口がギザギザになり、ほつれが目立たなくなります。ラッピング専用のはさみは切れ味が良く使いやすいです。
- コットンリボン:マットで温かみがあるので和紙やクラフト紙と相性が良い。幅13mmは繊細で可愛い印象になります。
- 替えのリボン:色のバリエーションを揃えておくとギフトの幅が広がります。
二色リボンで伝える「想い」
二色の組み合わせリボンは、単に見た目を良くするだけでなく、贈る相手や中身のイメージを表現する手段にもなります。今回のように同系色を使えば優しく上品な仕上がりに、コントラストの強い色を合わせれば印象的でモダンなギフトになります。
ポイントは以下の三つです:
- リボンの長さは箱幅の2周(目安:約1m)で揃える。
- 最初は狭い位置で仮結びし、最後にループを広げて形を整える。
- 裏側の交差(十字)まで意識して、どの角度から見ても美しく見えるようにする。

ぜひ何度も練習して、自分らしい色の組み合わせを見つけてください。ラッピングで使用した和紙は土佐和紙のLadyRisaオンラインストアで購入できますので、同じリボンで試したい方はチェックしてみてください。
最後に、もしこの記事が役に立ったら次はさらにレベルアップした「十字掛けの応用」や「ダイヤ掛け」のレッスンも試してみてください。一歩ずつ、確実に上手になります。では、素敵なラッピングを楽しんでくださいね。







