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2.52026
やれば出来る!「円柱の箱」の包み方
紙取りや扱いが難しそうな円柱の箱。 ササっと包めるとラッピングの達人!と褒められそうですね。 今回は、ここくる先生がちょっとした工夫で、シンプルで和モダンなイメージの 「円柱の箱」の包み方をレッスンしてくれます。 この動画であなたもラッピング上級者になりましょう!

はじめに:この包み方の特徴とメリット
円柱の箱を包むとき、よくある方法は紙を寄せてシワをまとめるスタイルですが、今回は表面にすっきりしたラインを作る「合わせ包み」に近い手法で仕上げます。見た目は洗練されていて和風にもモダンにも合うデザイン。しかも技術を多く必要とせず、誰でも同じ仕上がりが再現できるのが最大のメリットです。
この方法の良い点は次の通りです。
- 均一で整った仕上がりになる
- 個人差が出にくく、複数人で作業しても同じ見た目が得られる
- 厚手の和紙と相性が良く、高級感が出る
- 水引などの帯を合わせやすく、贈り物として完成度が高い
用意するもの(材料と道具)
まずは必要な材料を揃えます。無理に特殊なものを使う必要はありませんが、紙質には少し気を配ると仕上がりがぐっと良くなります。
- 包みたい円柱の箱(今回の例は透明の円柱容器)
- 中厚でしっかりと折り目がつく紙(おすすめ:楮や中厚インクジェット紙)
- 水引(帯として一周させる用)
- 両面テープ
- カッターナイフまたはカッター
- はさみ
ポイント:紙は「ほどよく厚手で、クセ付けがしやすい」ものを選ぶと、折り目がピシッと決まり美しく仕上がります。

サイズの取り方(紙の切り出し)
包み紙のサイズの取り方は包みのベースになります。ここでの計測ミスがあると後で調整が難しくなるので、正確に取ってください。
- まず縦の長さ(紙の高さ)を決めます。箱の高さに「余裕」を持たせる必要があります。目安としては箱の高さにプラス10(目安として10ミリ程度)を足します。これが縦の取り方です。
- 次に横の長さ(紙の幅)は、円柱の周囲分+ゆとりを取ります。円周を測り、その長さにプラス3〜4センチの余裕を持ってください。つまり「一周+3〜4cm」が目安です。
- 紙をカットします。カット後、上端から約1cm弱のところに軽く折り目を付けておきます(後で天側と地側の処理に使います)。

この段階で、紙は縦横ともに余裕を持たせたサイズに切れているはずです。次は天(上)と地(下)の取り方に移ります。
天と地の取り方(上面・底面の折り位置を決める)
円柱の天と地をきれいに仕上げるために、紙の上下に折り線を付けておきます。ここでの折り方が箱の高さと一致するようにすることが重要です。
- 箱を紙の中央に置き、上側を合わせて折り目を付けます。箱の高さのちょうど位置で折り、上の余白を整えてください。
- 同様に下側も同じように合わせて折ります。上と下それぞれを折り開くと、箱の高さに合わせた折り線が付いているはずです。
- この状態で紙を一度広げ、次の工程に備えます。

重なり位置のマーキング(合わせラインを作る)
横方向(周囲)で紙を円柱に巻いたときの重なり位置に印を付けます。ここで重なりがぴったり合うようにしておくと、後で合わせやすくなります。
- 紙を円柱にぐるっと巻き、重なりがどこになるか確認します。
- 重なっている部分に印を付けて、合わせ位置の目安にします。ここが「合わせ目ライン」になります。
- 印を付けたら紙を外し、作業テーブル上で次の処理に移ります。

天側・地側の折り分け(細かい折目を付ける)
天と地の部分には箱の高さぶんの余白があります。この部分に細かい折り線を付けておくことで、仕上げが格段に楽になります。ここでは折り目を半分、さらに半分と細かく分ける「二分割→二分割」を行います。
- 天側または地側の余白部分を半分に折ります。
- さらにその半分に折って合計3回ほど折り畳み、折り目を付けます。
- 開くと中心から周辺に向かって均等な折り目が付いているはずです。
コツ:この細かい折り目は後で紙を箱に沿わせるときのガイドになります。完全にクセを付けておくと作業がスムーズです。

両面テープの貼り付けと仮止め
紙の重なりを固定するために両面テープを使います。剥離紙を全部はがすのではなく、上側のみ5センチほど剥がして外向けにしておくと作業がしやすいです。
- 重なり位置の片側に両面テープを貼ります。幅は箱の高さに合わせてください。
- 剥離紙の上側だけ5センチ程度はがして外に向けて置きます。これが仮止めの位置になります。
- 重なり部分を合わせて軽く貼り合わせ、位置決めしておきます。
注意:貼り合わせるときは一気に固定せず、位置を確認しながら少しずつ貼っていきます。最初から強く押して折り線をつけることは避け、後から整えるイメージで進めてください。

本包みの手順:箱に沿わせながらクセ付け
ここからが包みの本番です。紙の折り線に従って、箱に沿うように紙を癖付けしていきます。ただし一番のポイントは「最初に強い折り線を付けない」こと。まずはふんわりと形を作るようにして、最後に端をきっちり整えます。
- 合わせ目ラインを下側に軽く弾くようにして、紙を箱に当てます。紙を箱に沿わせながら円柱の曲線に馴染ませます。
- 天側の折り線は山折りで順に癖付けしていきます。折り目の方向は全て同じ方向に統一してください。
- 折り線に沿って全体にクセがついてきたら、同じ方向に沿わせながら紙を馴染ませ、表面に美しいラインが出るように整えます。
- 最後に端の部分をしっかりと折り込んで仕上げます。ここで初めて強めに折り線を付けて構いません。
実際にやってみると:折り線を最初から強くつけないことで、紙が箱に自然に沿い、しわや余計な段差ができにくくなります。クセ付けは少しずつ同じ方向で行うのがコツです。

地側も同様に仕上げる
地側(底)の処理も天側と同じ要領で行います。すでに付けておいた折り目がガイドになるので、同じ方向に山折りでしっかり折っていってください。
- 地側の折り目も山折りで順に癖付けします。
- 箱の底に沿わせるように紙を整え、全体のラインが揃っているか確認します。
- 最後に手で押さえて紙をなじませれば、自然に均一なラインが現れます。

帯(水引)のかけ方と結び方
包みが整ったら、最後に帯を巻いて仕上げます。和風に見せるために水引を使うと上品です。水引の結び方は用途や見せ方で変わりますが、円柱には「花結び」や「シンプルな結び目」が合わせやすいです。
- 水引を箱の周りに一周させて位置を決めます。位置は中央かやや上寄せか、好みで決めてください。
- 水引をきつすぎず、ゆるすぎずに調整しながら結びます。紅白の水引を使う場合は白が左側に来るように配慮します。
- 結び目はシールや両面テープで固定しても良いです。動きやすい場合は裏側を少し固定しておくことで崩れにくくなります。

ワンポイント:水引の色や結びの形で雰囲気がガラリと変わります。和モダンにしたければ単色の麻の葉や朴の色合いを、華やかにしたければ金や赤の組み合わせを選んでください。

仕上げと確認ポイント
最終チェックを行って、ラッピングの完成です。以下の点を確認してください。
- 表面のラインが均一で、しわや浮きがないか
- 上下の折りがしっかり整っているか
- 水引や帯が安定しており、結び目が崩れていないか
- 紙の端が丁寧に処理されているか(必要ならシールや両面テープで目立たないように固定)

よくある失敗とその直し方
初めてやるときに出やすい失敗と、その直し方をまとめます。
- 紙の幅が足りない:巻きつけてみて重なりが足りない場合は、次回は横に+3〜4cmの余裕を確保してください。無理に無理やり合わせると見た目が崩れます。
- 表面にしわが寄る:最初に強く折り目を付けすぎるとしわが出やすいです。軽くクセ付けをしてから全体を馴染ませ、最後に端を整えてください。
- 水引がずれる:裏側に小さな両面テープを貼って仮固定すると安心です。
- 上下の折りが不揃い:折り目の位置を箱の高さに合わせて正確に取ることが大切です。測り直してから再度折り直すことをおすすめします。
応用編:アレンジとギフトのご提案
この包み方は応用が効きます。以下のアイデアを参考に、贈る相手やシーンに合わせた演出をしてみてください。
- リボンの代わりに細い麻紐やシルクリボンを使うとカジュアルな印象に
- 水引の結びを華やかな飾り結びにしてお祝いシーンに対応
- 紙の色や柄を変えて季節感を出す(春は淡い桜色、秋は落ち着いたブラウン)
- 小さなタグやカードを水引に挟むとメッセージが伝わりやすい
- 同じサイズの円柱を複数並べてセットにする場合は、色を揃えると統一感が出る

まとめ:あなたもラッピング上級者になれる!
円柱の包み方は特別な技術を要するように見えますが、ちょっとした計測と「折り目を最初からガチガチにつけない」ことを意識すれば、誰でも美しく仕上げられます。今回の手順を何度か繰り返すことで、作業のスピードも品質も上がります。
もう一度ポイントを振り返ると:
- 紙の選び方:中厚で折り目がつきやすい紙を選ぶ
- サイズ:縦は箱の高さに余裕(目安として+10)、横は円周+3〜4cm
- 折り目:最初は軽めにクセ付け、最後にしっかり整える
- 帯:水引を使うと和モダンで上品に仕上がる
ぜひ実際に紙を用意して、実践してみてください。あなたの贈り物がきっと一段と素敵になります。
最後にもう一度、工程を振り返りたいときや材料を確認したいときはこのページを参照してください。何度も練習して、自分の「美しい合わせ包み」を完成させてくださいね。






