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和紙ボールでつくるかんたんで可愛い「ハロウィン飾り」

土佐和紙を使って、オレンジ色のジャック・オー・ランタン風の和紙ボールを作ってお部屋を華やかにしませんか?今回は子供でも楽しめるやさしい工程で、色や顔の飾り付けを変えれば、ハロウィン以外のパーティー用デコレーションにもアレンジできます。

笑顔で挨拶する先生の様子

まずは材料と道具を揃えましょう。作業はシンプルですが、和紙の選び方や折り方、飾り付けのちょっとしたコツで完成度がぐっと上がります。

材料と道具(準備するもの)

動画で使用した和紙や小物はリンク先で購入できますが、同じ雰囲気を出すための代替案も合わせてご紹介します。

主な材料

  • 平判紙(土佐和紙):動画では平判紙 かごめ かきの実(788×545mm)を5枚使用。長辺を半分に切って10枚重ねにして作ります。
  • 黒い紙(おりがみ、画用紙、または黒く塗った紙)—顔のパーツ用
  • 紙ひも(こより)1〜2m(吊り下げの長さに応じて)—テグスやリボンでも可

道具

  • はさみ
  • カッターナイフ
  • のりまたは両面テープ
  • 定規や丸いテンプレート(円形を切る時に便利)
和紙の紙束や道具が並べられた準備風景

作る前のポイント — 和紙選び

和紙は種類や厚みで仕上がりの雰囲気が変わります。厚手の平判紙を使うとボリュームが出て、ふんわりとした丸い形が作りやすいです。薄手の和紙を多数重ねるのも美しい仕上がりになります。

  • 色の選び方:オレンジ系をメインにしてジャック・オー・ランタンらしさを出しましょう。黄色や赤を混ぜると温かみが増します。
  • 重ね枚数:動画では10枚重ねを推奨しています。重ねる枚数でボールのふくらみや透け感が変わるので、好みで調整してください。
  • 安全対策:小さなお子さんが作る場合、カッターナイフやハサミの扱いには十分注意してください。カッターの使用は大人が行い、子どもはのり貼りや飾り付けを担当するとよいでしょう。

和紙ボール(ジャック・オー・ランタン風)作り方:ステップバイステップ

ここからは具体的な手順です。基本の流れは「和紙をカット → 重ねて折る → 両面を開いて丸く成形 → 顔パーツを貼る → 吊り紐を付ける」です。あなたが初心者でも安心して作れるよう、ひとつひとつ丁寧に説明します。

準備(切り分けと枚数)

  1. 平判紙(788×545mm)を用意します。長い辺(788mm)を半分に切り、394×545mm程度のサイズにします。これを10枚重ねます。
  2. 子どもと作る場合、カットは大人が慎重に行いましょう。レースの様に穴の開いた和紙ですので難しく感じるかもしれませんが2~3枚づつ切っていけばうまく切れるでしょう。カッターナイフで切る場合は、1枚ごとに半分に折って切ることをお勧めします。
円形にカットされた和紙の積み重ね

折りと成形

  1. 重ねた和紙をアコーディオン折り(山折りと谷折りを交互)で折ります。折り幅は1〜2cm程度が扱いやすいです。
  2. 折り終えたら、真ん中でしっかりと押さえ、糸や紙ひもで結びます。結び目は後で隠せるようにしっかりと固定してください。
  3. 両側の和紙を一枚ずつ丁寧に開いて丸く広げていきます。中心の結び目を軸にして半球を作る感覚です。両側を均等に広げることで、きれいな球形になります。
  4. 形が整ったら、必要に応じて中の結び目をテープで補強して崩れにくくしておきましょう。

ポイント:和紙を開くときは一度に全部を広げず、交互に広げていくと均一な丸みが出ます。やさしく引き出すようにして、和紙を破らないように注意してください。

和紙ボールを広げて丸く成形する様子

ジャック・オー・ランタンの顔を作る

  1. 黒い紙で目・鼻・口のパーツを切り抜きます。目は三角形や丸形、口は笑っている形やギザギザの歯を表現したものなど、バリエーションを楽しんでください。
  2. パーツを配置してバランスを確認したら、のりまたは両面テープで和紙ボールに貼り付けます。和紙は少し柔らかいので、貼る際にしわにならないように注意しましょう。
  3. 顔の他に、葉っぱや柄の小物を追加することでもっと可愛い仕上がりになります。
黒い紙で切り抜かれたジャック・オー・ランタンの顔のパーツ

吊り下げ用の仕上げ

  1. 紙ひも(こより)やテグスを中心の結び目にしっかりと結び付けます。吊り下げる位置や長さを考えて結びましょう。
  2. 紐の結び目を和紙の中に隠すか、上部を飾りで隠して見栄えをよくします。
  3. 完成後は軽く形を整え、必要があれば和紙の端を少しカットして丸く整えます。

これで、あなたの和紙ボール・ジャック・オー・ランタンが完成です!お部屋に吊るしたり、テーブルの上に飾ったり、パーティー会場のアクセントになります。

アレンジアイデア — ハロウィン以外でも使える工夫

和紙ボールは色や顔のパーツを変えるだけで、様々なテーマに応用できます。ここではいくつかのアイデアを紹介します。

  • クリスマス風:赤や緑の和紙を使い、星や雪の結晶の飾りを貼ればオーナメントに。
  • お誕生日パーティ:カラフルな和紙やシールでデコレーションして、バースデーボールに。
  • 季節ごとのディスプレイ:春なら桜柄、秋なら落ち葉のモチーフをプラス。
  • 子ども向けワークショップ:顔パーツをあらかじめ切っておき、子どもが選んで貼るだけの簡単コーナーを作ると喜ばれます。
顔のパーツを選んで楽しそうに貼っている様子

よくある質問(FAQ)とトラブルシューティング

Q:和紙が破れてしまうのですが、どうすればいいですか?

A:和紙は繊細な素材なので、引っ張りすぎたり強くこすったりすると破れます。広げるときは一枚ずつやさしく引き出すこと。もし破れてしまったら、破れた部分の裏から同系色の紙を貼って補修すると目立ちにくくなります。

Q:球の形がいびつになるのを防ぐには?

A:重ねる枚数を揃えること、折り幅を均一にすること、中心の結びの位置をしっかり固定することが重要です。広げるときは反対側を交互に広げてバランスを取りながら形を整えましょう。

Q:顔のパーツが剥がれてしまいます

A:のりや両面テープを貼る面がしわになっていると剥がれやすいです。貼る前に貼り付け面を平らに整え、強く押さえて定着させてください。両面テープだと作業が速く、子どもでも扱いやすいです。

作るときのちょっとしたコツ

覚えておくと仕上がりが数段よくなりますよ。

  • 色の重ね方:オレンジに単一色だけでなく、薄い黄色や赤みのあるオレンジを混ぜると、光が当たったときの奥行きが出ます。
  • 影の作り方:目や口の下側にだけ少しだけ濃い色を重ねる(薄い茶色の和紙を小さく貼るなど)と、陰影ができて立体感が増します。
  • 紐の見せ方:吊り紐の結び目は上の飾りで隠すとすっきりします。例えば麻紐で小さなリボンを作って結び目に被せるとオシャレです。
  • 照明の使い方:和紙は透け感が楽しめます。LEDライトを近くに置いて柔らかく照らすと、温かみのある雰囲気を演出できます(ただし熱を持つライトは避けてください)。
完成した和紙ボールを手に持って見せる様子

まとめ:あなたの手でつくるハロウィンの魔法

和紙ボールのハロウィン飾りは、シンプルな材料と少しの時間で作れる素敵なデコレーションです。あなたが選ぶ色や顔の表情ひとつで、まったく違った雰囲気になります。お子さんと一緒に作れば、思い出にも残るワークショップになるはずです。

「お部屋を華やかに、気分も盛り上げる」

この言葉を忘れずに、あなたの感性を大切にしながら作ってください。失敗しても大丈夫。和紙の温かさと手作りの楽しさがあれば、どんな作品でも愛着がわきます。

最後に一言

ぜひ、土佐和紙の質感を楽しみながら、あなたらしいジャック・オー・ランタンを作ってみてください。作った作品は写真に撮って、友達や家族とシェアすると喜ばれます。

作り方をマスターしたら、色やサイズ、顔の表情を変えて、季節ごとのデコレーションをたくさん作ってみてください。あなたのアイデアで部屋がもっと素敵になります。

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