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和紙袋で作るかわいい「うさぎのラッピング」

秋のお月見といえば「うさぎ」がつきもの。この時期のちょっとした贈り物にぴったりの、和紙の袋を使った「うさぎのラッピング」の作り方をご紹介します。包んでみたら、意外にかんたん。しかもかわいい!透明感のある袋やかごめの模様の袋を少し切って折るだけで、あっという間に耳が立ったうさぎのギフトバッグが完成します。

ここくる先生の挨拶、完成したうさぎバッグを見せる様子

準備するもの

まずは材料を揃えましょう。今回使う和紙や小物は「土佐和紙のLadyRisa」などで手に入りますが、ご自分で用意した袋やリボンでもOKです。ここでは私が使ったものを挙げます。

  • スタンド袋(底があり立てて置けるタイプ、今回の例はかごめ模様 七宝・市松もあります)…1枚
  • パッキン(緩衝材)…袋の中をふっくらさせたい場合に市販のものを1袋
  • リボン(幅は約2cm前後をおすすめ、長さは作る個数×約40cm)…1本
  • ぼんてん(鼻用の小さな飾り・色は目の色と合わせると統一感が出ます)…1個
  • 丸いシール(直径約8mm:目用)…2枚
  • こより(ひげ用、約10cm)…1本
  • はさみ
  • 両面テープ

備考:袋のサイズや素材によって切り方や耳の立ち方が変わるので、初めて作るときは一度試作するのがおすすめです。透明タイプの袋は中が透けるので、中に入れる詰め物を考慮すると見た目がきれいになります。

使用するスタンド袋とリボン、丸いシールなどの材料をテーブルに並べた様子

基本の作り方:袋に折り目をつけて耳を作る

ここから実際の作り方です。ポイントは「耳が立ちやすいように折り目を入れる」ことと、「内側が見えすぎないように切る場所を調整する」ことです。落ち着いて順番にやれば必ず上手にできますよ。

1. 袋の底から約10cmを目安に折り目をつける

まず袋の底側から上に向かって、だいたい10cmのところに軽く折り目をつけます。この折り目は耳の根元の位置の目安になります。正確でなくても大丈夫、目安です。

袋の底から約10cmの位置に折り目をつけるところ

2. 袋を軽く半分に折って中心を出す

次に袋全体を軽く半分に折り、中心(前後が合う位置)を確認します。中心の位置がきちんと合っていると耳の形が左右対称になりやすいです。

袋を半分に折って中心を確認する様子

3. 上部をさらに半分に折り、耳の形に切り込む

上部(袋の口部分)をもう一度半分に折り、耳の形に沿ってはさみで切り込みを入れます。切る高さは先ほどの折り目ラインまで。折り目がある位置から上が耳になるイメージです。

上部を折りたたんで耳の形に切り込む場面

注意点:一度に深く切りすぎないこと。中央部を完全に切り落としてしまうと内側が見えやすくなったり、強度が落ちることがあります。中央は少し残しておく(切り落とさない)と丈夫になります。

4. 中央の余分な部分は少し残してカット

耳を作ったら、袋の中心部分の内側を少しだけ残しつつ不要な部分をカットします。透明の袋や薄い和紙の場合、内側が見えすぎないよう一部を残しておくと仕上がりがきれいです。

中央部分を少し残して不要な部分を切る様子

袋の切り方のポイントと注意点

ここで、切るときのちょっとしたコツをまとめます。どれも仕上がりを左右する重要なポイントです。

  • 最初に折り目をつけると左右対称に切りやすい。
  • 耳の形は直線でも丸みをつけても自由。好みでアレンジして。
  • 中央の底近くを完全に切り落とさない(袋の強度が落ちるため)。
  • 透明な袋は中身が透けるので、詰め物(パッキン)でふっくらさせるとかわいく見える。
  • はさみはよく切れるものを使うと角がきれいに仕上がる。

中に入れるものと詰め方のコツ(ふっくら見せる方法)

袋に中身を入れる際は、見た目の「ふくらみ」を意識すると、うさぎのボディが丸く可愛らしく見えます。透明袋の場合、中がペタンコだと完成後の印象がイマイチなので、ふっくらさせる工夫をしましょう。

おすすめの詰め物

  • パッキン(緩衝材)や紙クッション
  • 小分けにしたお菓子(個包装のクッキー、キャンディなど)
  • 小さめのぬいぐるみやハンカチ、ソックスなどギフトアイテム

今回は透明タイプの袋を使ったので、パッキンを中に入れてふっくら感を出しました。袋いっぱいに詰めるというより、上部に余裕ができる程度にふくらませると、耳がきれいに見えます。

袋にパッキンを入れてふっくらさせる様子

リボンの結び方:耳を立たせるコツ

うさぎらしさを出す鍵は耳の「立ち方」と、首元に結ぶリボンです。リボンを結ぶときにちょっとした工夫で耳がピンと立ち、より愛らしく見えます。

リボンの長さと太さ

リボンは幅約2cm、長さは作る数や結び方に応じて変えます。今回私は幅広めのリボンを使い、タイトに結ぶことで耳がしっかり立つようにしました。リボンを2回結ぶ(1回目は強く、2回目は少しゆるめ)ことで、きっちりしつつもかわいらしい形になります。

結び方の手順

  1. 両面テープでリボンの端を袋の裏側に固定する。
  2. リボンを耳の根元に回し、まず一度しっかりと結ぶ(この結びで耳が立ちます)。
  3. 2回目は少し緩めに結び、リボンの余りは好みの長さにカット。余った部分は斜めに切ると見栄えが良いです。
  4. 耳の中心を軽く谷折りにしておくと、リボンを締めたときに耳が内側に向かって立ち、丸みが出ます。
リボンの端を剥がして袋に貼り付け、結び始める場面

ポイント:最初の結び目をしっかりと締めることで、耳がピンと立ちます。2回目の結び目は緩めにするとリボンの形がふんわりして、全体がかわいくなります。

顔の作り方:鼻・目・ひげをつける手順

顔のパーツをつけると一気に「うさぎ感」が増します。小さなパーツの配置が全体のバランスを決めるので、中心(鼻)から決めていくのがおすすめです。

1. 鼻(ぼんてん)の貼り付け

まず鼻をつける位置を決めます。袋の正面中央、耳の下あたりが目安です。ぼんてんは両面テープを使ってしっかりと貼り付けます。鼻の色は目の色に合わせると統一感が出ます。

ぼんてん(鼻)を貼る位置を決めて両面テープで貼りつけるところ

2. 目(丸シール)の貼り付け

目は直径8mm程度の丸いシールを使用しました。鼻から左右に等間隔で貼ると顔が整いやすいです。位置が決まったらしっかり押して貼り付けてください。

丸いシールを目として貼る様子

3. ひげ(こより)の取り付け

ひげはこよりを短く切って、両側に差し込みまたはテープで固定します。長さは好みで調節してください。短めにするとナチュラルでかわいらしい印象になります。

完成後は全体のバランスを見て、リボンや鼻の位置を微調整すると完成度が上がります。

こよりを使ってひげをつける作業の様子

アレンジとバリエーション(色・パーツの替え方)

うさぎラッピングはパーツや素材を変えるだけで印象が大きく変わります。いくつかアイデアを紹介しますので、ぜひあなたの好みに合わせてアレンジしてみてください。

  • リボンの色や幅を変える:細めのリボンで上品に、幅広でポップに。
  • 目のシールをゴールドやブラックにするとクールな表情に。
  • ぼんてんの代わりに小さな布の花やフェルトを使うとナチュラルに。
  • 袋の角を丸く切るなど形を工夫すると、柔らかい印象になる。
  • 小さなタグをつけてメッセージを書くとギフト感がアップ。
様々な色の丸シールやリボンでアレンジした例

また、今回私は袋を四角に切るアレンジをしましたが、丸く切ったり小さくカットして目立たない耳にするなど、自由に形を試してみてください。子どもと一緒に作るなら、シールやペンで顔を描かせて個性を出すのも楽しいですよ。

よくある質問(Q&A)

Q1:透明タイプの袋でも中身が透けないようにできますか?

A1:はい。中に不透明の紙や布を入れるか、パッキンでふくらみを作ることで透け感を和らげられます。白い紙や和紙の端切れを中に入れるだけでも印象が変わります。

Q2:耳がうまく立たないときの対処法は?

A2:リボンでしっかりと根元で締めること、耳の中心を少し谷折りにしておくこと、袋の素材が柔らかすぎる場合は内側に厚めの紙や薄いカードを挟んで補強すると立ちやすくなります。

Q3:布製の袋や厚手の紙でも作れますか?

A3:可能です。ただし布や厚手の紙は切り口がほつれることがあるので、余分な端はテープで処理したり、縫製したりする必要がある場合があります。和紙のように程よい硬さのある素材が作りやすいです。

Q4:たくさん作るときの効率的な方法は?

A4:まず一つ試作して切る位置やリボンの長さを決め、それをテンプレートにして同じサイズでまとめてカットすると効率的です。目や鼻の位置は定規や小さなテンプレートで印をつけると均一にできます。

仕上げのアイデアとラッピングの渡し方

最後に、完成したうさぎバッグをより魅力的に見せる仕上げのアイデアをいくつかご紹介します。

  • タグに手書きのメッセージ(「ありがとう」「おつきみ」「おめでとう」など)を書いてリボンに結ぶ。
  • 小さなドライフラワーをリボンに差し込んで季節感を出す。
  • 複数個を作って並べ、ギフトセットとして箱詰めする。
  • お子さん向けなら、中に小さなおもちゃやお菓子を入れてピクニックバッグのように演出。
完成したうさぎバッグを並べて見せるショット

まとめ:短時間でできる、誰でも作れるかわいい和紙ラッピング

ここまで、和紙のスタンド袋を使った「うさぎラッピング」の作り方を、材料の準備から切り方、リボンの結び方、顔の付け方、アレンジまで詳しく解説しました。ポイントをおさらいすると:

  • 袋の底から約10cmの位置に折り目をつけて耳の位置の基準にする。
  • 上部を二重に折り、耳の形に沿ってカットする(中央は少し残す)。
  • 透明袋は中にパッキンを入れてふっくらさせると見栄えが良い。
  • リボンは最初を強く結び、二回目を少し緩めに結ぶと耳が立ってかわいくなる。
  • 顔のパーツは鼻→目→ひげの順で付けるとバランスが取りやすい。

このラッピングは特別な道具がなくてもできるので、思い立ったときにすぐ作れて、贈る相手にも喜ばれます。あなたもぜひ、材料を揃えて一度試してみてください。複数作って並べると、とても華やかで季節の贈り物にぴったりです。

もし材料や道具の入手先が気になる場合は、今回紹介した和紙やパーツはオンラインストアで手に入ります。あなたの創造力で、うさぎラッピングにたくさんのバリエーションを加えて楽しんでくださいね。

うさぎラッピングは、見た目の可愛らしさだけでなく、作る過程もとても楽しいです。あなたが作ったラッピングが贈った人の笑顔につながりますように。作ったらぜひ写真を撮ってシェアしてみてくださいね。お月見や季節のイベント、お子さんのおやつ袋など、いろんな場面で活躍しますよ。

完成したうさぎバッグを手に持って見せる場面(まとめイメージ)

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