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12.252025
ラッピングに添えたい「バラ・リボン」の作り方
今回は贈り物をワンランクアップさせる「バラ・リボン」の作り方をご紹介します。見た目は豪華でも、実は短いリボンで驚くほど簡単に作れるテクニックです。誰でもすぐ作れるように、材料の選び方から折り方、仕上げのコツ、アレンジ例まで丁寧に解説します。ぜひ実際に手を動かして、贈り物やテーブルデコレーションに取り入れてください。

この記事の目次
- 用意するもの(材料と道具)
- リボンの長さと幅の選び方
- 工程:リボンを折って巻く(ステップバイステップ)
- 茎(ワイヤー)とフローラルテープで固定する方法
- よくある失敗とその直し方(トラブルシューティング)
- 応用編:複数のバラを束ねる・ラッピングへの添え方
- 材料の購入先とおすすめアイテム
- まとめとワンポイントアドバイス
用意するもの(材料と道具)
まずは必要な材料と道具をそろえましょう。シンプルで特別な道具はほとんど必要ありません。
- リボン:幅広のサテンリボン — 幅があると「花びら」のボリュームが出ます。
- ワイヤー:造花用の細めのワイヤー。中に針金のように通っていて茎のように使えます。
- はさみ(ニッパー):リボンやワイヤーのカット用。ギザ刃(東京リボン製TRピンカー)を使うとリボンのほつれを防げます。
- フローラルテープ:引っ張ると粘着性が出るタイプのテープ。市販の造花用フローラルテープでOK。
- (任意)両面テープ:フローラルテープが最初の部分にくっつきにくい場合の固定に使います。

幅広のサテンリボンが最も作りやすく、見栄えも華やかになります。色はローズピンクのようにグラデーションが出る色だと花らしさが出ますが、シェルピンクやマゼンタなど好みの色で挑戦してみてください。幅は24mm前後がちょうど良いです。
リボンの長さと準備
このバラは短いリボンでも作れるのが魅力です。作り方によっては10〜15cmのリボンで十分です。20cmは長すぎて作業や仕上げで扱いにくくなることがあるので、まずは10〜15cmを目安に切ってみてください。

ワイヤーの下準備
ワイヤーは半分に折って少し曲げ、リボンの底部を挟める形にしておくと扱いやすいです。指に沿わせるように軽く曲げて、花の芯になるよう準備してください。
手順:リボンを折って巻く
ここから実際の折り方と巻き方の手順です。重要なのは「下はきつく、上はゆるく」を意識して、逆三角形の形を作ること。これがふわっとしたバラらしさを生みます。
- リボンを持つ — 左側から作業を始めます(利き手により逆でも構いません)。リボンの端から約3cm離れた位置で90度に折ってください。三角形の一辺を作るイメージです。

- 第一巻き:芯を作る — 折った部分を起点に、リボンをぐるぐると巻いていきます。最初の「三角折り」がほぼ終わるタイミングで、リボンを外側に折り返して新しい折り目を作り、さらに巻きます。 このとき注意するポイントは、巻きの下側(底側)をきつく締め、上側はゆったり巻くこと。こうすることで、花びらが重なってふっくらしたバラになります。

- 形を整えながら巻き続ける — 何回か折りと巻きを繰り返して花のボリュームを作ります。リボンが終わりに近づいたら、先端を端まで使い切らないようにほんの少し余裕を残してください。端まで行くと後での処理(テープ巻きやワイヤー留め)が難しくなります。

- 底部を整える — 巻き終えたら花の底部(裏側)をしっかり持って、形を整えます。空気を含ませるように上部をゆるめにして、外側の「花びら」を指でやさしく広げてください。

茎(ワイヤー)とフローラルテープで固定する方法
花の底部が出来上がったら、ワイヤーでしっかり固定し、フローラルテープで茎を作って仕上げます。
- ワイヤーで固定 — 先に準備したワイヤーを花の底部に当て、リボンの折り重なった部分を半分に折ったワイヤーをはさむ様にして留めます。ワイヤーを数回ねじるように固定すると外れません。

- フローラルテープを巻く — フローラルテープは引っ張ると粘着力が出ます。最初の始点は粘着が弱い場合があるので、必要なら両面テープで仮止めしてから巻くと安心です。テープを引っ張りながら、花の下から茎の下に向かって螺旋状に巻いてください。 きつく巻きすぎると見た目が不自然になるので、適度なテンションで均等に巻きます。最後は手でちぎる(ハサミで切らない)と繊維感が自然で仕上がりが目立たなくなります。

- 仕上げのカット — リボンや余分なテープは斜めにカットすると自然に流れるラインになります。茎の長さは用途に合わせて10cm程度にしてもよいし、花束のように複数束ねるなら長めに切って調整してください。

よくある失敗とその直し方
作り方は簡単ですが、初心者がつまずきやすいポイントを先回りして解説します。
- 花がペタンコになる
これはリボンを全体的にきつく巻きすぎた場合に起こります。下側を特にきつく、上側はゆるくという基本を思い出して、上側の花びら部分を指でふんわり引き出してください。必要なら一度ワイヤーを外して巻き直すのも手です。 - リボンの端がほつれる
サテンリボンは端の処理が重要です。ピンキングはさみ(ギザ刃のハサミ)で切るとほつれにくくなります。さらに仕上げに軽くライターで炙る(自己責任で注意深く)と端が溶けてほつれを防げます。ただし色や素材によっては熱で変色するので注意してください。 - フローラルテープがくっつかない
フローラルテープは引っ張ると粘着性が出ますが、最初の始点がくっつきにくいことがあります。その場合は両面テープや小さな接着点で仮止めしてから引っ張って巻くとしっかり固定できます。 - ワイヤーが見えてしまう
テープの巻き始めを十分に根元に持っていき、ワイヤーの根元から下に向かって重ねながら巻けば目立たなくなります。巻く角度を一定にすると美しい茎が作れます。
応用編:複数のバラを束ねる・ラッピングへの添え方
一輪だけでも華やかですが、同じ作り方で複数作り、それらを束ねるとより豪華になります。以下は応用のアイデアです。
- 高さを揃えて束ねる
いくつかのバラを作り、ワイヤーの長さを調整して高さを揃えます。茎の部分をフローラルテープでまとめれば、簡単な花束が出来上がります。ギフトボックスの上にそのまま飾れば、取り外してインテリアにも使える演出になります。 - ギフトバッグのハンドルに留める
小さな束をワイヤーでねじってハンドルに取り付ければ、バッグごと華やかに見せられます。使い捨てにならない作りなので、相手に喜ばれるアクセントになります。 - テーブルデコレーション
同色またはグラデーションで複数作って散らすと、パーティーテーブルが一気に華やかになります。ペーパーナプキンリングに付けるのもおすすめです。 - 和紙との組み合わせ
和紙で包んだギフトの上にこのサテンリボンのバラを添えると、和と洋の良いバランスが生まれます。和紙のナチュラルな風合いとサテンの光沢の対比が上品です。

動画で使われているリボンやおすすめの道具は、和紙ラッピングのモリサのLadyRisaオンラインショップで取り扱っております。以下のアイテムが特におすすめです。
- Tokyo Ribbon / DSサテン 24mm(ローズピンク、シェルピンク、マゼンタなど)
- 造花用フローラルテープ(メーカーにより名称が異なることがあります)
- ワイヤー、ニッパー、ギザ刃(TR/ピンカー)
これらはお近くの手芸店やネットの手芸用品ショップでも購入可能です。
よくある質問(FAQ)
Q:リボンが短すぎると作れませんか?
A:10cm程度の短いリボンでも作れます。短い分だけ巻く回数が減りますが、小さな可愛いバラになります。初めは短めで練習し、慣れてきたら長めでボリュームを出してみてください。
Q:フローラルテープが苦手です。代替はありますか?
A:フローラルテープは見た目が自然で使いやすいですが、布テープやグリーンのマスキングテープで代用することも可能です。ただし粘着や伸び方がフローラルテープと異なるため、巻き方を調整して下さい。
Q:屋外で使うラッピングに向いていますか?
A:サテンリボンは雨や強風には弱いので、屋外イベントで長時間使用する場合は耐水性のある素材を検討してください。屋内のパーティーやプレゼント用途なら問題ありません。
まとめとワンポイントアドバイス
この「バラ・リボン」は、幅広リボンと少しの道具で短時間に作れるのが魅力です。ポイントは次の3つ:
- リボンの幅を広めに選ぶ(24mm推奨)
- 下をきつく、上をゆるく巻いて逆三角形を作る
- フローラルテープは引っ張りながら巻き、終わりは手でちぎると自然な仕上がり
最初はうまくいかないこともありますが、何個か作ってコツをつかめば短時間でたくさん作れるようになります。色や素材を変えれば、季節やシーンに合わせたアレンジが楽しめます。あなたの贈る想いを、ぜひこのバラ・リボンで伝えてください。







