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9.112025
身近にあるグッズで「中身の見える」ラッピング箱を作ってみよう
今回は「中身が見える」かわいいギフトボックスの作り方をご紹介します。特別な道具はほとんど必要なく、家にあるクリアファイルや和紙を使って、手作り感のある見せるラッピングができます。推しのグッズ、小さな雑貨、かわいいお菓子―中身を見せたいときにぴったりのラッピングです。ぜひ一緒に作ってみましょう。

このラッピングでできること
和紙でフタと底を作り、クリアファイルで本体(側面)を作ることで、箱の中身が見える透明な窓付きギフトボックスを完成させます。中身を見せたいギフトに最適で、見た目の可愛さと実用性を兼ね備えています。
- サイズは16cm角の和紙を基準に作る(目安)
- 透明部分はクリアファイルで作るため、簡単にカット・折りができる
- 和紙の色や柄を上下で変えたり揃えたりして、アレンジが可能
- 必要な道具は身近なもので代用できる(カッターマット、定規、ハサミなど)
用意するもの
まずは材料と道具を揃えましょう。動画で使用した素材は販売もしていますが、同じようなサイズの素材があれば十分代用できます。
- 和紙(蓋と底用):桜 抄合 宮桜 16cm角 1枚、桜 抄合 里桜 16cm角 1枚
- クリアファイル:透明のA4クリアファイル1枚(胴体部分に使用)
- ものさし(定規)
- カッターナイフ
- カッターマット(あると切りやすい)
- 両面テープ:5mm幅の強粘着テープが今回の作業にちょうど良い
- ハサミ
- 和紙紐(または紙紐):結びの仕上げ用

作り方の概要(全体の流れ)
- 和紙でフタと底を作る(折り加工)
- クリアファイルを測って切り、胴体(透明の側面)を作る
- 胴体を折って四角形に組み、両面テープで接着する
- フタと底に胴体をはめて完成。中にギフトを入れて紐で結ぶ
STEP 1:和紙で蓋と底を作る
和紙の使い方はこの作品の見た目を左右します。今回は16cm角の和紙を使い、折り紙のように折ってフタと底を作ります。

手順
- 和紙を裏面を表にしてまず半分に折り、中心に軽く折り筋をつけます。開いて反対側も同様に折り筋をつけると十字の折り線ができます。
- 十字の中心に向けて四隅を折ります。四つ角を中心に折ることで、箱の基礎となる形ができます。
- 次に、フタ部分として折り返す側を作ります。ここでのポイントは「2cm」の幅で折ることです。四辺とも2cmで折り返し、しっかり折り目を付けてください。折り目をきっちり付けると組み立てやすく、仕上がりがきれいになります。
- 2cmの折り返しをしたら、側面の立ち上がり用に谷折りや山折りを組み合わせて、立ち上がる構造にします。折る順序と向き(谷折り/山折り)を間違えないようにすると、箱がきれいに形を保ちます。
- もう一枚の和紙も同様に折って、箱の底とフタの二つを作っておきます。
ポイント:折り目を付ける際には、指の腹や定規の角でこすってしっかりクセをつけておくと、あとで組み立てるときにラクになります。また、和紙の厚さや柄によっては、軽くアイロンをあてると折り筋が安定しますが、紙には熱に弱いものもあるため注意してください。

STEP 2:透明の胴体(クリアファイル)を作る
このラッピングの肝は「透明部分」で、中身が見えるようにすることです。クリアファイルを使って胴体を作ります。カットする寸法はフタのサイズに合わせるのがポイントです。
寸法の取り方(今回の例)
- 和紙のフタが7.5cm×7.5cmの四辺になるように作ったため、胴体はその幅が4面分並ぶように作ります(7.5cmを4つ分)。
- 胴体の高さは7cmに設定しました(これが蓋とのバランスの基準)。
- 胴体を接着するための「のりしろ」を片側に5mm取っておきます。ここに両面テープを貼って筒状の箱を閉じる仕様です。

手順(切り方のコツ)
- クリアファイルを開き、フチの余分な部分をカットして平らにします。切り口がふわふわしている場合は、外側のきれいな面を基準にします。
- 下から上に向かって、まず高さ7cmを測って印をつけます。次に横幅方向に7.5cmずつ印を付けて、4面分の幅を確保します。
- 接着用に5mmののりしろを片端に取ります(ここが両面テープを貼る部分になります)。
- カッターマットがあると作業が非常に楽です。クリアファイルは強く押さえなくても2回くらい刃でなぞるだけで切れていきます。無理に力を入れずに、刃の裏側で印をつけるなどして正確に切るのがコツです。
- 印に沿ってカットしたら、胴体の展開図が完成します。
ポイント:クリアファイルは反射があり線が見にくいことがあります。明るい場所で行い、定規をしっかり押さえてから刃を滑らせるとまっすぐ切れます。

STEP 3:胴体を折って組み立てる
胴体の展開図に折り筋をつけ、組み立てて四角い筒状にします。ここでの精度が箱の仕上がりを左右します。
手順
- 先ほど付けた7.5cmごとの印に沿って折ります。折り目をしっかりつけておくと立ち上がりが安定します。
- のりしろ部分(5mm)に両面テープを貼ります。今回は幅5mmの両面テープを使いましたが、手持ちのもので代用可能です。白い剥離紙タイプは手でちぎれて便利です。
- 筒状にしてから、底とフタをはめてみてサイズを確認してください。入らない場合は胴体の幅を微調整します。
- 両面テープの剥離紙を少し剥がして、反対側の辺を合わせて四角に組み立て、テープでしっかり貼り付けます。
ポイント:クリアファイルの硬さや和紙の厚みによっては、はめるときにきつく感じることがあります。無理に押し込まず、和紙の折り目を少し立ち上げてから胴体を差し込むと入れやすいです。

STEP 4:底と蓋をはめて仕上げる
胴体ができたら、底とフタをはめて完成です。中に品物を入れて、紐で結ぶとよりプレゼントらしく仕上がります。
手順
- 底にする和紙を胴体に合わせて差し込み、形が安定するか確認します。必要であれば底の折り筋を少し調整してください。
- フタも同様に胴体にはめます。上と下の色を変えると可愛らしいアクセントになります。
- 中にギフト(今回の例では小さなお菓子)を入れ、フタを閉めます。
- 紐を使って結びます。

和紙紐の結び方
- 紐を上からぐるっと回しかけて中心に持ってきます。
- 左側の紐を上に持ち上げ、右側の紐を上に持ってくる(交差の位置を作る)。
- 上にきている紐を前に倒して、下の端に通してきゅっと締める。
- 紐を上に持ち上げ直し、片方を斜めに折って内側に通して結び目を作る。
- 最後に余分な部分をパチンと切り落として整える。
この結び方は見た目がすっきりしていて、和紙の素朴さを損なわないのでおすすめです。結び目は中央に来るように調整してください。

アレンジと応用アイデア
この基本の作り方をマスターすれば、いろんなアレンジが可能です。ここではいくつかのアイデアを紹介します。
- 和紙の色・柄を変える:上下で色の濃淡を変えるとグラデーションのような見た目になり、とても可愛いです。単色で揃えると上品な印象になります。
- 窓をつける:胴体の一面だけ透明にして、他の面を和紙でおおうことで部分的に中身を見せるデザインにできます。
- サイズ調整:和紙やクリアファイルのサイズを変えれば、より小さなアクセサリー用や、逆に高さのあるギフト用に応用できます。
- リボンやタグを追加:和紙ひもの代わりにリボンを使ったり、手作りのタグをつけてメッセージを添えると、よりパーソナルなギフトになります。
- クリアファイルのリサイクル:破れたり汚れてしまったクリアファイルも、部分づかいで再利用できます。環境に優しく、コストも抑えられます。
よくある失敗とその対処法
初心者の方がつまずきやすいポイントとその解決法をまとめました。作業中に困ったらここをチェックしてください。
- 胴体がきつくて入らない
→ クリアファイルの幅がわずかに広い場合、和紙の折り目を少し緩めにしてから入れる、胴体の幅を0.5mmほど詰めると入ります。 - 折り目が甘くて形が崩れる
→ 指先でしっかり折り目をこすり、必要なら定規の角で押し付けてクセをつけてください。 - ファイルのカット面がガタガタになった
→ 刃を新品に変える、カッターマットを使う、定規で押さえてゆっくり2回くらい刃を滑らせると安定します。 - 両面テープが弱くて剥がれる
→ 接着面が汚れていないか確認し、必要なら幅の広い強力タイプに替えてください。紙・プラスチックの組み合わせは粘着力が重要です。

プレゼントにぴったりの使い方例
この箱は見せたい小物を入れるのに最適です。実際にどんなシーンで使えるか、いくつか例を挙げます。
- ハンドメイド小物・アクセサリー:ネックレスやピアスなどを見せながら渡せます。
- ガチャガチャのレア景品:中身を見せて驚きや喜びを共有できます。
- かわいいお菓子詰め合わせ:カラフルなキャンディを入れると視覚的にも華やかになります。
- 推しグッズのプチラッピング:グッズの一部を見せてサプライズ感を演出できます。
あなたが贈る相手の好みやシーンに合わせて、和紙の柄や紐、タグを選ぶと一層喜ばれます。

作るときの安全ポイント
- 手を切らないようにカッターの扱いには十分注意してください。定規で押さえるときも刃側に手を置かないように気をつけてください。
- 小さなお子さんと一緒に作る場合は、カッター作業は大人が行うかそばで見守り、子どもには折る作業やデコレーションを担当してもらうなど役割分担をしてください。
- 和紙:薄手で折りやすい16cm角サイズのもの。「抄合(すきあわせ)」タイプは透明の胴体との相性が良いです。
- クリアファイル:透明度が高く、ハリのあるもの。中古品でも使う面積がきれいであれば問題はありません。
- 両面テープ:5mm幅のもの、強粘着タイプがおすすめ。作業性を考えて「白いはく離紙タイプ」にするとはがしやすく便利です。
まとめ
この「中身の見える」ラッピング箱は、身近にある材料と簡単な手順で作れます。和紙の風合いや透明のクリアファイルを組み合わせることで、見た目もかわいく、贈る相手に「中身を見せたい」という気持ちをそのまま伝えられるのが魅力です。
最初は測る・切る・折るの工程に戸惑うかもしれませんが、1つ作ればコツが掴めます。あなたのセンスで和紙の色や紐を変えて、何通りものバリエーションを楽しんでください。贈る相手の喜ぶ顔が見られる瞬間を想像しながら作ると、それだけでラッピングがもっと楽しくなりますよ。

このラッピングを通じて、あなたの日常にちょっとした手作りの温かさが加われば嬉しいです。ぜひ一度作ってみて、感想やアレンジのアイデアを共有してください。あなたのギフトがもっと特別になりますように。