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「ひまわり」の水引飾りを作りましょう

こんにちは、和紙ラッピングのモリサです。今回ここくる先生がお届けするのは、明るく元気なイメージの「ひまわり」を水引で作るレッスンです。動画でご案内した手順をテキストでもわかりやすくまとめました。あなたも一緒にチャレンジして、ラッピングやアクセサリーに使える素敵な水引オーナメントを作ってみませんか?

準備するもの(材料と道具)

まずは材料と道具をきちんと揃えましょう。動画で使った組み合わせをベースに、あなたが使いたい色や質感でアレンジして構いません。

材料(推奨)

  • 水引(濃黄色)…花び用、3本(太さや種類によって変更可)
  • 水引(茶色)…中心用、3本を1/2に切って、6本の中から5本だけ使用します
  • 水引(日和色=黄緑系)…葉っぱ用、5本
  • 手芸用ワイヤー…パーツを固定するため(細めのものが扱いやすい)
  • 木工用ボンド…芯に差し込むときの接着用

道具

  • はさみ、ニッパー、ペンチ
  • フローラテープ(ワイヤーを巻き隠すため)
  • 両面テープ(フローラテープのスタート部分を固定するときに便利)
  • クリップや洗濯バサミ(仮止め用)
用意した材料をテーブルに並べた写真

これらは手芸店や100円ショップで入手可能です。あらかじめ道具を揃えることで作業がぐっと楽になりますし、仕上がりも綺麗になります。

茶色の水引を半分に切り5本取り出した様子

作り方の全体像:3つのパーツで完成する

完成までの流れはシンプルです。作るのは次の3つのパーツ。

  1. 中心(梅結び)
  2. 花びら(3本ずつの「追いかけ梅」で輪を作る)
  3. 葉っぱ(緑で形を整える)

この3つを組み合わせてワイヤーで止め、フローラテープで巻いて仕上げます。最初は手順が多く感じられるかもしれませんが、一つずつ作れば決して難しくありません。もし5本での中心(梅結び)作りが難しければ、3本や1本で練習してみましょう。少しずつ慣れていけば自然と上手になります。

Step 1:中心(梅結び)を作る

最初はひまわりの中心になる部分です。茶色の水引を使い、半分に切ったものから5本を取り出して結んでいきます。

手順:

  1. 5本を揃えて、軽く伸ばしておきます。
  2. まずあわじ結び(基礎の結び)を作ります。引っ張るときは内側から外側へ一本ずつ外側に引き出すようにすると整いやすいです。
  3. 結び目を少しずつ小さく締めていき、左右も均等に締めます。
  4. 続けてうめ結びを重ねるように右・左・中の順で差し込んで整えていきます。
  5. 今回は丸みを帯びた凸形にしたいので、全体を少しずつ丸く整えながら締めていきます。

コツ:引っ張る順番と方向が整った形の差を生みます。動画でもお伝えした通り、”中、次、外へ”という意識で一本ずつ引っ張るときれいにまとまります。

完成した梅結びの中心のアップ

Step 2:花びら(3本ずつの追いかけ梅)を作る

花びらは3本をまとめて「追いかけ梅(おいかけ梅)」という結び方で作ります。これを繰り返して輪にしていくことでひまわりらしい放射状の花びらが出来上がります。

手順:

  1. 3本を揃えて軽く伸ばします。
  2. ぐるっと巻いてから前方に差し込む動きを繰り返します。少しずつ位置をずらして、花びらになる輪の内側が小さく外側が大きくなるように調整します。
  3. 2個目、3個目と同じように作って、形を整えながら前から差し込んで手前に抜く操作を繰り返します。
  4. 手を離しても解けないように作れていればOK。もし解ける場合は最初の部分の重ねの向き(後ろにきているかどうか)が間違っている可能性が高いです。
  5. 輪の外周が中心の周りをほぼ一周できるぐらいの大きさになったら、残り一つ分の分量を測ってカットし、最後の一片を同じ手順で取り付けます。
  6. 最後は端を内側に差し込み、しっかり引っ張って中に収めます。

ポイント:全体のバランスを見ながら「中・真ん中・外」へ順に引っ張って整えること。見た目の丸みを意識して作るとひまわりの雰囲気が出ます。

花びらを作る過程、3本ずつ結んでいるところ

Step 3:葉っぱを作る(黄緑)

次は葉っぱパーツを作ります。黄緑(動画では日和色)を使って葉の形に仕上げます。葉は水引2本で作ると形が作りやすいです。

手順:

  1. 2本ずつ揃え、真ん中あたりであわじ(=あわび)結び(小さく結ぶ)を作ります。
  2. 結び終えたら天地を逆さにして、交差している前後の向きを入れ替えます(前に来ている方を後ろへ、後ろに来ている方を前へ)。
  3. 右側の糸を前から差し込み、手前に引いてぎゅっと締めます。これが葉の外側のカーブになります。
  4. 反対側も同様に裏返して差し込み、手前に引いて締めます。
  5. 葉の幅や大きさは任意に調整できます。最後のパーツは小さめにして葉先がきれいに尖るようにまとめます。

コツ:葉っぱの形は穴の広げ方次第で変わります。中心に近いものは小さめ、外側に配置するものはゆったり大きめに作ると自然でバランスの良い仕上がりになります。

葉っぱ(黄緑)を作り始めたところ

組み立て:パーツを合わせて形にする

3つのパーツが出来上がったらいよいよ組み立てです。まず中心の芯に花びらを差し込み、次に葉っぱを配置してワイヤーで止めます。

手順:

  1. 中心の芯に差し込む前に、木工用ボンドを少量つけておくとズレにくくなります。軽めに塗布してください。
  2. 花びらを中心に合わせて差し込みます。位置を調整して、花びらの向きやバランスを確認しましょう。
  3. 葉っぱも好きな位置に添えます。全体の見栄えを見ながら置くのが大事です。
  4. ワイヤーで止めます。一度クロスして軽く固定した後、ペンチ等で引っ張りながら回すようにしてしっかり止めます(”引っ張りながらギュッ”という感覚)。
  5. ワイヤーは短めにカットして、けがをしないようカットした先の部分は内側へ押し込んで隠してください。
芯にボンドを塗りパーツを差し込んでいる様子

仕上げ:フローラテープで巻いて見た目を整える

ワイヤーで止めたら、見た目を整えるためにフローラテープを巻きます。これで色のバラつきも隠れて仕上がりがぐっと洗練されます。

手順:

  1. ワイヤーの端を切って隠したら、フローラテープのスタート部分を両面テープで固定すると巻きやすくなります。
  2. 両面テープを貼ったところから、引っ張りながら回して巻いていきます。フローラテープは伸ばしながら貼ると密着しやすいです。
  3. 一気に巻くのが難しい時は少しずつ巻いて馴染ませ、最後は手でちぎって自然になじませます。

コツ:両面テープを使うと巻き始めの位置が滑らず、テープがずれるのを防げます。巻き終わったらテープの端を軽く押さえてなじませてください。

フローラテープを巻いて仕上げているところ

最後の仕上げ:花びらと葉の成形

ここで花びらや葉の先端を形づけて、より「花らしく」仕上げます。

手順と方法:

  • 花びらの先を尖らせたい場合は、竹串など細い棒で先をキュッと引っ張ると尖ります。
  • 道具がないときは、指でつまんで折るように形をつけてもOKです(”キュッと折る、つまむ”ような感覚)。
  • 葉っぱの先も中央で折るようにして、親指で軽く押し付けると先がきれいに整います。
  • 接着剤が完全に乾いてから形を整えてください。乾いていないと形が崩れることがあります。
竹串で花びらの先を引っ張り形を整えているところ

よくあるトラブルとその対処法

作業中によくある問題と簡単な解決法をまとめました。初心者のあなたでも失敗を恐れずにトライできます。

  • 花びらが解けてしまう:最初の結びの向きが逆になっている可能性があります。最初の部分が「後ろ」に来ているか確認してやり直してください。
  • 花びらの大きさがバラバラ:作るときに内側→外側の順でサイズを意識して、徐々に外側を大きくしていくと自然です。
  • ワイヤーが取れやすい:接着剤で少し固定してからワイヤーで止める、もしくはワイヤーを複数回回してしっかり締めると安心です。
  • フローラテープがめくれる:巻き始めを両面テープでしっかり止めると最後まで自然になじみます。

初心者向けの簡単バージョン

5本で中心を作るのが難しい場合は、次の簡易版から始めてみてください。

  • 中心を3本や1本で作ってみる(小さな飾りならこれで十分可愛いく仕上がります)。
  • 花びらも2本ずつの小さいパーツにして、はなびらの数を増やすことで雰囲気を維持する。
  • 葉は1本ずつでもOK。慣れたら本格的なパーツに増やしていく。

小さいサイズから始めると手の感覚が掴みやすく、上達も早いです。まずは一つ作ってみてください。

活用アイデア:ラッピングやアクセサリーに使う

このひまわりの水引飾りは、ラッピングのオーナメントとしてだけでなく、コサージュやバレッタ、アクセサリーとしても活用できます。大きさを調整すれば日常使いも可能です。

  • ギフトラッピングのアクセントとしてリボンの代わりに付ける。
  • コサージュにしてフォーマルな装いのアクセントに。
  • バレッタに貼り付けて髪飾りにする(接着剤や金具で固定)。
  • 季節のディスプレイやカードの装飾としてもおしゃれ。

水引の風合いは和の趣があるので、日本らしいギフト演出にぴったりです。手作りのひと手間が贈る気持ちをより伝えてくれます。

最後に

いかがでしたか?水引で作る「ひまわり」は見た目以上に楽しく、ラッピングやアクセサリーに添えると味わい深い存在になります。作っていく中でうまくいかないことがあっても大丈夫。まずは小さいものから挑戦し、徐々にステップアップしてくださいね。

和紙や水引を通して、あなたの贈る想いがより伝わることを願っています。ぜひ一度トライして、自分だけのひまわりをぜひ作ってみてください。

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